シリーズ・機能不全家庭
今日は⑦「罪を犯す母」を、お届けします。
私が小学4年生のときのこと。
ある日突然、大家さんが家に来た。
父、母、大家さんの3人で、居間で話し合いをしていた。
とても深刻な雰囲気だったから、私は隣の部屋で、3人の会話をこっそり聞いていた。
大家さんは、「奥さん、こんなことしたら駄目ですよ!」と、強い口調で怒っていた。
母は、家賃の支払いに関して、重大な罪を犯したのだ。
家賃は集金袋にお金を入れて、母が毎月、大家さん宅に支払いに行っていた。
大家さんは家賃を受け取ると、集金袋に領収印を押す。
そして、大家さんは手元の帳簿に支払日などを記入し、しっかり管理していた。
母は父から受け取った家賃を、全て飲み代に使ってしまった。
家賃が払えなくて困った母は、大家さんの領収印を偽造した。
家賃を支払ったかのように見せかけて、集金袋にニセのハンコを押したのだ。
集金袋にハンコを押しても、大家さん側で管理している帳簿では「未払い」なわけで、ウソはすぐにバレる。
小学生の私でも、「こんなニセのハンコが通用するわけない」とわかっていたし、母のレベルの低さにがっかりした。
大家さんは80代のおじいさん。
白髪で、仙人みたいな雰囲気の、とても優しい人だった。
ニコニコ笑っている大家さんしか見たことがなかったから、母の件で怒らせてしまい、申し訳ない気持ちになった。
話し合いの席で、大家さんの口調が少し穏やかになった。
「今回だけですよ。」
「家賃が払えないときは言って下さい。払えるまで待ちますから。」
「お子さんがいるんだから、しっかりしないと駄目ですよ」
と、優しい言葉で母を諭してくれた。
それ以降、家賃を大家さんに渡すのは、私の仕事になった。
母が罪を犯したから、私も大家さんに嫌われちゃったかもしれない。
不安でドキドキしながら家賃を持って行くと、大家さんはニコニコ笑顔で接してくれた。
「お手伝いえらいね」と声をかけてくれて、毎回お菓子や果物をプレゼントしてくれた。
私は、大家さんの神対応っぷりに感動した。
見た目が仙人だけど、中身もホントの神なんだと思った。
私は、「大家さんみたいな大人になりたい」と思った。
お手本のような人と出会えて嬉しかった。
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はい、思い出話はここまで。
大家さん、素敵でしょ。
私も、人間を超えて神として完成している人になりたいわ。
間違いを犯した人を諭し、許し、そのあとは、愛をもって優しく接する。
懐の深い人、器の大きい人になりた〜い!
母のダメダメっぷりは、思い出すと笑っちゃうレベルなのよね。
機能不全家庭というか、、、、、
【親の頭の機能が不全だった】って話じゃない?w
みなさん、ハンコは偽造しちゃ駄目ですよw
では、今日はこのへんで。
またね🌟