シリーズ・機能不全家庭
今日は⑧「警察署へ行く」を、お届けします。
私が20代のときのこと。
深夜1時、家の電話が鳴って目が覚めた。
こんな時間に誰だろう?
警察署からの電話だった。
「署でお母様を保護しています。だいぶ酔っているので、ご家族の方、迎えに来ていただけませんか?」
警察署はかなり遠くて、夜中だと車で迎えに行くしかない。
「すみません。私は運転ができないので、この時間だとタクシーを利用するしかありません。どうしても迎えに行かないと駄目な状況ですか?」と、聞いてみた。
警察署は「そうですか…。ご自宅は遠いですもんね…。電車が動き出すまで署で保護します。お母様ひとりで始発で帰宅してもらいます」と、私の事情を考慮してくれた。
一旦は引き取りを拒否したのだが、電話を切った後、ずっと母のことが気になって眠れなくなってしまった。
私は所持金をチェックし、タクシー代が足りるか計算した。
ギリギリのお金しかなかったけど、タクシーで警察署に行くことにした。
警察署の入口に、立番の警察官が立っていた。
警察官の姿を見ただけで緊張してしまう。
「どうなさいましたか?」と用件を聞かれ、私は「母が保護されているので迎えに来ました」と、声を震わせながら答えた。
中に入ると、窓口に数人の警察官がいた。
警察署に来たのは初めてだったから、警察官だらけの空間が怖くて、早く帰りたかった。
母のいる部屋に通された。
そこは事務所のような部屋で、当直の警察官が10人くらいいた。
10人の警察官が、仕事の手を止めて一斉に私の顔を見た。
嫌な予感がした。
母は、何かやらかしたに違いない。
部屋の奥からフラフラと母が出てきた。
母の顔を見てびっくり。
まぶたが腫れて、青アザができていた。
手や腕にも傷があり、痛々しい姿だった。
母は、酔ってタクシーに乗ったらしい。
2軒目の飲み屋に到着し、運賃を払おうとしたが所持金がなかった。
タクシー運転手は、母を乗せたまま河川敷に向かった。
通行人がいない真っ暗な場所に着くと、運転手は母を車外に引きずり出した。
そこで暴力を振るわれた。
カバンの中身を全部出されて、財布の中身だけ取られた。
母はカバンを持って逃げた。
たまたま通りがかった人が母の異変に気付いて通報してくれた。
母はタクシー会社の名前や運転手の顔など全く覚えていなかったし、母の無賃乗車がトラブルの原因だから、事件にはならなかった。
だらしない母のせいで、多くの人に迷惑をかけてしまった。
情けなくて、親のことを親とは思えなくなってしまった。
すぐに帰宅できるのかと思ったら、ここからが長かった。
何枚か書類を渡され、母の代わりに私が記入した。
もともとカバンに入っていたものや紛失したものを、1点1点細かく記入しなければならないのだ。
酔っぱらいの記憶は曖昧だから、記入するのに時間がかかる。
私はヘトヘトに疲れてしまった。
帰りもタクシーを利用した。
往復で3万円。
帰宅したのは明け方で、私は一睡もせずに出勤した。
介護施設での早番勤務。
母の件で疲れていたから、この日の勤務はとてもしんどかった。
私は真面目に働いているのに、親に邪魔ばかりされる。
子供の足を引っ張る親ってどうなの?
心底、親のことが嫌いになった。
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はい、思い出話はここまで。
警察署に親を迎えに行くのって、かなり恥ずかしいよ。
もうね、「親」じゃなくなる。
いい意味で、親のことを諦められたかも。
ここから先はちょっと難しい話をします。
(スピリチュアル、スターシードに関連した話)
私、今世で地球を卒業する魂なんだって。
転生輪廻を終えるには、何もかも手放して、【執着・未練ゼロ】にならなきゃいけないらしい。
家族や親と密にくっつき過ぎて、「お父さんお母さんだ〜い好き♥」「またこの家に生まれたいな♥」とかやってると、それもひとつの執着になるんだって。
家族愛に恵まれたり、地球での経験が良すぎると、また地球に来たくなる。
それだと、私の魂にとってはまずいんですって。
来世は地球に戻らない。
高次の星に転生すると決めているから、家族への執着を手放さなきゃいけないらしい。
だから、、、
親のことを親と思えなくなるのは、表面的には不幸な出来事だけど、魂的にはなんの問題もない。
親、家族への執着を手放すのって、人間的にはかなりキツイ。
どんどんひとりぼっちになっていく感覚は辛い。
私は宇宙人化がだいぶ進んだから、辛さはなくなったけどw
宇宙に還るスターシードは、家族や人間関係、人生全般でかなり苦労する。
不幸の連続で死にたくなることもある。
でも、
全てを手放し、【執着・未練ゼロ】の究極のスッカラカンになることを魂は望んでいるから、順調そのものなんだよ!
お互い、頑張ろうね。
では、今日はこのへんで。
またね🌟