幻想日記

そろそろ目醒めたい

機能不全家庭②

シリーズ・機能不全家庭

 

今日は②「壮絶・家庭内暴力」をお届けします。

 

 

 

 

 

私が5才のときのこと。

 

明け方、父の怒鳴り声で目が覚めた。

 

隣の部屋から聞こえてくる。

 

「コノヤロー!」「ふざけやがって!」

 

 

声と同時に、鈍い音も聞こえてくる。

 

バシッ  バシッ  ドスッ

 

 

 

かすかに、母の声も聞こえてくる。

 

「痛いっ」「もうやめて」

 

母の声はとても弱々しく、父から激しい暴力を振るわれているのがわかった。

 

 

 

暴力のきっかけは、母の朝帰り。

 

母は、夜の街をフラフラ遊び回り、泥酔状態で朝帰りした。

 

普段は愛人宅で生活している父が、この日たまたま家に帰って来たところで暴力が始まった。

 

父が帰ってくると、必ず夫婦喧嘩が始まる。

 

殴る、蹴るの激しい夫婦喧嘩を何度も見てきたが、このときの暴力はかなり激しかった。

 

 

 

私は母のことが心配になったが、父のことが怖くて布団から出られなかった。

 

布団を頭までかぶり、震えながら「早く終わって!」と、祈っていた。

 

8歳の兄も、布団の中で恐怖に耐えていた。

 

 

 

 

しばらくして、父の暴力が止まった。

 

「おい!しっかりしろ!!」

「おい!!」

 

 

数分後、救急車のサイレンが聞こえてきた。

 

救急隊員が部屋に入り、

「奥さん!聞こえますか?」

「わかりますか?」

と、声を掛けている。

 

 

私と兄は、初めての状況に緊張しながら、そっとドアを開けた。

 

ドアのすき間から部屋の様子を見ると、救急隊員と目が合った。

 

救急隊員3名が私と兄を見て、「エッ!」と、驚いていた。

 

言葉はなかったけれど、

「子供がいるのかよ…」

「この子たち、かわいそうに…」

と言っているような目をしていた。

 

 

 

母の姿を見て、私はショックを受けた。

 

ぐったりと横たわり、生気のない顔をしていた。

 

髪はボサボサに乱れ、顔面はあざだらけ。

 

目の周辺がボコッと腫れて、いつもの母の顔ではなかった。

 

洋服は血液で赤く染まり、床にも血痕が。

 

母の変わり果てた姿は、5歳の子供にはキツすぎた。

 

 

 

 

突然、父が怒り出した。

 

救急隊員に対して

「お前ら、もう帰れ!!」

「警察呼べよ!」

「逮捕でもなんでもしろよ!」

と、暴言を吐きまくっていた。

 

自分が救急車を要請したくせに、「いいから帰れ!」「帰れ!」と救急搬送を拒否していた。

 

救急隊員は止血などの処置をして、「何かあったら、すぐに連絡してください」と言い残し、家から出ていった。

 

 

私はがっかりした。

 

血まみれで倒れている母を助けてもらえると思ったのに、、、。

 

 

 

救急車も救急隊員も、みんな帰っちゃう。

 

悲しくて、不安で、ベランダから救急車の様子を見た。

 

救急車は、なかなか出発しなかった。

 

 

急変に備えて、家の近くに停車し、ずっと待機してくれていた。

 

 

この光景は子供ながらに感動したし、救急隊員が側にいてくれてとても心強かった。

 

 

 

___________________

 

 

はい。

思い出話はここまで。

 

 

いや〜、、、

救急隊員を巻き込んだ家庭内暴力。

迷惑極まりないですよね。

 

父と母、どっちもどっちな夫婦喧嘩でしたねw

 

 

 

こんな夫婦喧嘩を見て育ったら、心に傷を負ってしまうと思うでしょ?

 

確かに、昔の私は精神的に不安定になりやすかった。

 

男性の怒鳴り声を聞くと心臓が痛くなったり、フラッシュバック的な症状が出たりした。

 

でもね〜、、、

数年前から、こういう嫌な記憶が、嫌なものではなくなったの。

 

「真理の探求」みたいな、人生のお勉強を積んでいくうちに私は変わった。

 

 

 

 

 

 

父の暴力や悲惨な光景、私が感じた悲しみ、恐怖、苦しみ、、、

 

これらは全て、私の中にあったものなの。

 

私の中に蓄積されていたカルマや汚れ、重たい荷物が噴出し、目の前の世界に投影されただけ。

 

だから、

父のせいでも、母のせいでもない。

 

私が自分で創り出した現象。

 

 

目覚めのプロセスにおいて、どうしても経験しなければならない試練を、生まれるときに、神である本当の自分が設定してきたの。

 

 

 

 

 

 

 

 

父、母、救急隊員は、私の魂が成長できるように、見事に演じきってくれた。

 

人生で出会う人は、みんな私のために“愛の演技”をしてくれている。

 

悪夢のような光景も、私のために起きた素晴らしい出来事。

 

 

 

 

 

起きることが起きる。

それ以外は起きない。

 

このことが腹の底からわかるから、心の傷やトラウマ的なものは、きれいさっぱり消えちゃった。

 

これまで通過してきたすべての出来事を、愛おしく感じる。

 

 

 

 

 

本当は、不幸なんてないんだよ。

 

そのことに気付くには、まずは、“最上級の不幸”を経験してみる必要があるのかもね。

 

闇を知るから、光が見える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、今日はこのへんで。

またね🌟