シリーズ・機能不全家庭
今日は⑲です。
とりあえず、ここで最終回とします。
最終回のタイトルは「名前に込められた愛」です。
では、はじめます。
絶縁していた父が亡くなり、数年経ったころ。
私はふと、自分の名前の由来が知りたくなった。
両親はいい加減な人だったから、私の名前も適当に付けたんだろうな、と思っていた。
でも、それは違った。
名付け辞典で意味を調べたら、こう書いてあった。
【大きな愛で 全てを包み込む人になってほしい という願いを込めて】
ハッと息を呑み、膝から崩れ落ちた。
私は前々から「大きな愛で 全てを包み込む人になりたい」という夢を持って生きてきた。
その夢と名前の意味が完全に一致していたから、父は”大きな何か“を私に与えてくれていたんだと気が付いた。
胸が熱くなって、ボロボロと大粒の涙が溢れた。
暴言暴力のひどい父だったけど、それらの行為一つ一つが私への愛だった。
父の存在がなければ、私は愛に目覚めなかっただろう。
父からの深い愛を感じ、「お父さん、ありがとう」と声に出して感謝を伝えた。
父は人間の姿をした神だったんだ。
一つの魂の神聖さをひしひしと感じた。
絶縁している母と兄も、実は神。
表面的には問題だらけだけど、「私のためにありがとう」と、愛と感謝を向けられるようになった。
私は、機能不全家庭に生まれて本当に良かったと思う。
憎かった人が神に見えるとか、最悪な出来事にも愛と感謝を向けられるとか、そこまで成長できたのはこの家族のおかげ。
これからも、名前の通りに生きていきます。
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はい、最終回終わり〜。
このシリーズを読んでくれた方々、ありがとうございました!
最後にちょこっと書こうかな、、、
名前は、生まれて初めてもらう特別なプレゼント。
愛がぎっしり込められている。
私は、出会う人のお名前をじっくり見る。
みんな素敵なお名前だな~と、いつも感動する。
ノーマルでもキラキラネームでも、どっちも素敵。
全部キラキラ輝いているから、全員キラキラネーム。
みなさん、輝いてますよ✨
では、このへんで失礼します。
バイバ〜イ👋